第68回福岡甲南会ご報告

 福岡甲南会総会(集い)が2023年(令和5年)7月8日、福岡市のホテル日航福岡で開催されました。コロナ禍でこの3年間は休会となっており、4年ぶりとなりました。66人が参加、久しぶりに同窓生と語らい、初めての人とは卒業期を紹介して交流を深めました。
 山笠の疾走風景の後、母校の映像が流れ司会の有谷歩佐さん(甲南49期)が開会を告げました。黙祷の後、上原幸則事務局長が会計報告、会務報告、役員案、規約の一部改正を報告。役員案では、新事務局長に小野秀雄さん(甲南33期)を推薦する案が拍手で承認されました。
 外須美夫会長は「4年前に会長に就任したが、総会を開けないままで、やっと今日を迎えられ感慨深い。福岡に来た大学生ら若い人と年配の方の力を合わせ、発展させていきたい」と挨拶しました。
 来賓の大迫政彦同窓会会長は「鹿児島では青年部が中心となって、活性化を図っている。3年後は母校創立120周年。在校生を海外に派遣する薩摩スチューデント制度を助成していきたい」。宮田俊一校長は「サンデー毎日によると、今年は国公立大合格率が西日本一になった。甲鶴戦に勝利するなど生徒達は学業、部活動に頑張っている」と母校の様子を伝えてくれました。
 記念講演には潟永秀一郎さんが登壇。甲南31期、毎日新聞記者、サンデー毎日編集長などを経てグループ会社役員。「実力主義の新聞社で鍛えられて今に至った。その新聞を取り巻く環境は厳しく、かつては家庭で新聞1紙を取っていたが、購読者は減り続けている。若者のテレビ離れも進んでいる。やはり、スマホの普及の影響が大きい。紙の新聞を読まなくなった若者もスマホで、会員登録してニュースを読んでほしい。新聞社は多くの費用と人手をかけて、ニュースを掲載している。 甲南時代に学んだなかでは、国語が一番役立っている。国語力はものを考える基本だ。竹内まりやのマンハッタン・キスの歌詞にDon’t Disturbと出てくる。この語から、どんな場面を歌った曲なのか、考えてみるのも面白い。行間を読む、心のひだに触れることは相手との距離感やコミュニケーションをとるうえで、社会人に必要だ」と語りました。
 懇親会の乾杯の音頭は陣内靖介さん(甲南10期)。「総会が開かれる日を待っていた」と高らかにコップをあげました。各テーブルでは、久しぶりの同期生と近況を語り合い、お互いの健康を喜ぶ姿が見られた。
 恒例の甲南ダービーは、Aテーブルが優勝。抽選会は高級焼酎や2万円の食事券が当たる度に拍手と喜びの声。
 炭坑節と鹿児島おはら節の踊りは、参加者全員が会場いっぱいに輪を広げた。
 新入生らは7人が壇上に立ち、自己紹介。「最初は緊張していたが、先輩達に話しかけられ楽しい会となった」と感想を述べていた。
 今回は久しぶりに二高女の先輩の参加があった。35回の下田順子さん。校歌斉唱では、壇上で後輩達と歌い「懐かしいでした」。
 甲南の校歌はやや距離をとりながらも、心を一つにして歌い上げた。
 法被は9の付く期に引き継がれた。小野秀雄さんが「雨を心配したが、無事に終えることが出来てよかった」と事務局長として初の仕事となる閉会の言葉を述べました。万歳三唱は熊本県天草市から駆けつけた竹中賢治顧問が母校と福岡甲南会の益々の発展を祈って発声、全員が唱和した。

 今回の総会で事務局長が交代しました。長らく担当いただいた19期の上原幸則さんに代わって33期小野秀雄さんが就任しました。上原さん長い間ありがとうございました。 

福岡甲南会は旧制鹿児島県立第二中学校および第二高等女学校、並びに鹿児島県立甲南高等学校の卒業生で福岡県および佐賀県に居住する者(現在約2000名)で構成する地区同窓会です。転勤やたまたま福岡に出張してきた人でも歓迎です。
卒業生なら誰でも参加できます。気軽にお問い合わせください。

会長    外 須美夫(22期)
事務局長 小野 秀雄(33期)
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